縄文部
史跡 大船遺跡 [おおふね いせき]
太平洋に面した海岸段丘上に立地し、縄文時代前期後半から中期後半(紀元前3,200年~紀元前2,000年頃)の大規模な集落遺跡です。
中味が空洞の【中空土偶】
トウモロコシ畑から偶然掘り出され、娘に見せたところ「学校で習った埴輪ではないか」と学校の先生に鑑定を依頼しました。
世紀の大発見に地区内は騒然となり、すぐさま、予備調査が始まることになりました。
出土した場所「南茅部」の「中空土偶」
それぞれ一文字ずつ取り「茅空」→愛称は「カックウ」です。
北海道唯一の国宝です。
函館市縄文文化交流センターで会えます!
一人でも多くの方に縄文を知っていただきたく、染谷商会はショップサイトとイベント等で「縄文グッズ」を販売しております。
縄文人は、土器や弓矢などの道具を使い、狩猟・採集・漁労を生活の基盤とし、竪穴式住居を建てて定住生活を送っていました。
土器を単に「道具」としてだけではなく、様々な文様や装飾をつけています。
その土器の美しさは世界の土器文化の中でも目をみはるものです。
精神性・芸術性が高くなければ、作ることのできないものです。
人間が自然の一部として共生・・・
平和で争いのない時代が1万数千年にわたり続いた縄文時代を想像するだけで心があたたまります。
北海道は、稲作が取り入れられず、縄文時代から続縄文時代へ続きます。
そして、オホーツク文化の影響を受け、擦文時代→アイヌ時代へと北海道独自の歴史を歩んできました。
平和で穏やかな時代の土台に思いやりと謙虚さがあり、気候変動を様々な知恵と柔軟性で乗り越えてきたはずです。
縄文文化から私たちが学ぶべきこと、気づくべきことはたくさんあると思っております。
みなさんの心に縄文の何が響くのかはわかりませんが、縄文への入り口はたくさんあります!
縄文グッズが、縄文時代に興味を持っていただく「入り口の一つ」となれば、とても嬉しいと思っております。
縄文部部長 染谷有香 (出土:札幌市)
2023年11月3日 北海道新聞記事掲載
2022年 札幌国際大学縄文世界遺産研究室 年報6
世界遺産登録記念号「縄文」に掲載
2021年 北の縄文 WINTER vol.18に掲載記事